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秋の夜長
今年の残暑は長く厳しいものでしたが、朝晩はずいぶん過ごしやすくなってきました。
そろそろ秋の夜長が待ち遠しいですね。
秋の夜長といえば、やはり読書でしょうか?
私は小学生の頃、大の活字嫌いでした。
読書といえば、感想文の宿題をこなすためにいやいや読んだ記憶しかありません。
幼いころに手にした絵本はどれもカラフルな色に彩られ、わくわくするものがたくさん詰まったものだったのに、本の中には小さい文字が整然と並び、想像を膨らませてくれた挿絵は肩身が狭そうにしていて、つまらないものに映ったのです。
もったいないことをしました。小学生になっても絵本を手にして好きな世界に浸ればよかったのに…
でも、当時はそれを阻む何かが小学生なりにあったのでしょう。
そんな並々ならぬ絵本への思いがあったため、こどもには本当にたくさんの絵本を読みました。
その甲斐あってか次第に自ら本を手に取り、その世界に没頭する喜びを覚えていきました。
それが、これから先の人生に大切な何かを見つける手掛かりになってくれることと信じています。
私は、世の中の歪みの根本には、常に想像力の欠如が存在すると常々思うのです。
想像力を養うためにももっと本を読もうと思います。
溢れる情報の中で、何を信じどう考えるかは結局自分次第、日々の生活の中で少しずつぶれていく自分を本来の位置に引き戻してくれるそんな一冊を手に取り、ビール片手に秋の夜長を過ごしたいと思っています。